母乳神話による産後うつ
上の子は母乳育児を推奨としている病院で出産したため、自動的に母乳をあげることになりました。
搾乳をしていたおかげか、母乳の出はよい方でしたが、なかなか直接母乳(直母)が与えられませんでした。
そして母乳神話に洗脳されていた私は母乳をあげ続けることにこだわり、搾乳による母乳育児をずっと続けていき、極度のストレス&睡眠不足が長く続き、ついに産後うつを発症しました。
うつ気質だった私
しかし、実際は上の子を妊娠中からうつ病であるという診断は下されていました。
夫と結婚して、地元から離れて友達もなかなかできない中、一人孤独になっていました。
「もう私は生きている価値なんてないのではないか?」と思ったころ、上の子の妊娠が判明しました。
その時は、「私はこの子のために生きなければいけないんだ。」と思いました。
直母で与えられない恥ずかしさ
うつ病の薬は服用していたので、妊娠中と主治医に告げるとすぐに薬を中断することになりました。
そして、妊娠中は紆余曲折しながらも少しずつ、「お母さん」としての自覚が芽生えていきました。
出産後、無事に母乳が出ることを確認しましたが、周りのお母さんたちは直接母乳を与える中、私は授乳室でおっぱいをさらけ出し助産師さんにおっぱいを搾られていました・・・。
悔しさからのパニック
まず、思ったのは「こんなはずではない・・・」
恥ずかしさと怒りと悔しさで頭の中がパニックになり、授乳室に行くことが困難になるほどその時は落ち込みました。
直母で与えられない私は、母乳推奨の言葉を信じ込み搾乳で与え続けることを決意しましたが、それがとてつもないストレスを生むことになりました。
退院後にも苦しめられる母乳神話
母乳を与えることだけが母親である証だと錯覚した私は、母乳を与え続けるために搾乳をし続けました。
しかし、母乳といえども直母できない疎外感から、私は本当の母親ではないんだ・・・と思うようになり、ますますうつ化は進行していきました。
私の中で大きな葛藤があって、「母乳でなければいけない」ことと「直母できない私」はどんどん私を苦しめました。
母乳神話にこだわらないで
私が産後にうつがひどくなったのは間違いなく、母乳神話に踊らされていたからです。
母乳でなければ赤ちゃんがかわいそう、母乳じゃないの?もっと言えば直母できないの?などという言葉がお母さん方を苦しめているのは紛れもない事実です。
そして、道行く人に本当のことなんか言う必要なんてありません。
お店で会った人なんかに「母乳?」て聞かれても適当に「母乳です~」と答えられるだけのメンタルは持っておくと便利ですよ。
赤ちゃんの頃以外にも育児は母親を苦しめるような意見が多く出てくるので・・・。
母乳を諦める勇気
もしも今の私が、上の子を出産した当時に戻れるなら、絶対に母乳にこだわることはやめたほうが良いとアドバイスすると思います。
母乳を与えているかどうかなんて、大きくなってしまえば周りは全く気にしません。
苦しいことを続けることはメンタルを傷つけてしまうことなんだよ。それは赤ちゃんも望んでいないよ。と助言したいです。
まとめ
今回は私が母乳神話によって産後うつを発症した過去のお話を中心にお話ししました。
思い出せば思い出すほど、生まれてから1年間は母乳に苦しめられてきた一年だと思っています。
ただ上の子はもうすぐ10歳になりますが、1年間はあっという間です。
しかし、生後1年間は本当に苦労して涙を流しながら生活していました。
そんな涙姿のお母さんを見ていても赤ちゃんは喜ばないと思いませんか?
赤ちゃんが一番好きなのは、母乳でもミルクでもなくお母さんの笑顔です。
お母さんが母乳という言葉に苦しめられているなら、ぜひ赤ちゃんのためにも母乳から解放されてください。